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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻13号

2000年12月発行

文献概要

臨床報告

偽円孔所見を呈した黄斑部網膜上膜の手術成績

著者: 土居範仁1 上村昭典1 中尾久美子1 山切由紀子1

所属機関: 1鹿児島大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1931 - P.1934

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 偽黄斑円孔所見を呈した特発性黄斑部網膜上膜症例9眼について,膜除去術前後の偽円孔の形態および視力を検討した。術後,9眼中4眼で偽円孔の形態が改善し,7眼で2段階以上の視力改善を得た。偽円孔所見が改善した4眼は,術前視力が比較的良好で,うち3眼においては1.2の術後視力が得られた。一方,偽円孔が不変であった5眼は術前視力が悪いものが多く,術後の視力回復も限られていた。偽円孔を有する網膜上膜に対する手術では,術前の視力が良好な場合には偽円孔所見が改善しやすく,術後視力も良好である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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