icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻2号

2000年02月発行

文献概要

特集 診断と治療の進歩—第53回日本臨床眼科学会シンポジウム

7.糖尿病網膜症治療の進歩—分子生物学の臨床応用

著者: 池田恒彦1

所属機関: 1大阪医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.175 - P.179

文献購入ページに移動
 近年の,硝子体手術の進歩により,硝子体出血や牽引性網膜剥離を伴う増殖糖尿病網膜症(proliferative diabeticetic retinopathy:PDR)の治療成績が向上している。しかし,なお再増殖,再剥離,血管新生緑内障,視神経萎縮などの術後合併症が後を絶たないのが実情である。手術成績をさらに向上させるためには,PDRの分子レベルでの病態を解明し,治療に役立てる必要がある。本稿では,硝子体手術時に採取した硝子体液および培養ヒトミュラー細胞を使用した細胞増殖因子の研究結果を踏まえ,今後の分子生物学の臨床応用の可能性につき述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?