icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻2号

2000年02月発行

特集 診断と治療の進歩—第53回日本臨床眼科学会シンポジウム

10.内因性ぶどう膜炎の診断と新しい治療

著者: 中村聡1

所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.201 - P.205

文献概要

 ぶどう膜炎の発症機序と,診断と治療に重要な免疫学的特異性について,われわれの施設で出した最近の知見をまとめた。
 ぶどう膜炎の疾患感受性遺伝子:ベーチェット病についてはHLA-Bローカス近傍のMICA遺伝子の関与も考えられるが,現時点ではHLA-B51が最右翼に属する。他にも原田病の疾患感受性遺伝子として一義的に関わっているのはHLA-DR4であること,サルコイドーシスについてはDRB1遺伝子の第1超可変部領域の11番目のセリンであること,HLA-B27関連ぶどう膜炎についてはMICAのマイクロサテライトの多型性の偏倚(A4)が存在することなどが明らかになっている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら