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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻2号

2000年02月発行

特集 診断と治療の進歩—第53回日本臨床眼科学会シンポジウム

総合討論・Ⅳ:紙上発言

著者: 阿部春樹1 島﨑潤2

所属機関: 1新潟大学眼科 2東京歯科大学眼科

ページ範囲:P.220 - P.221

文献概要

 ステロイド起因性緑内障(steroid-induced glaucoma)とは,副腎皮質ステロイド薬(ステロイド)の全身投与または眼局所投与によって高眼圧が誘発され,それに伴って視神経障害と視機能障害が惹起された病態である。
 Steroid responder,すなわちステロイドに感受性を有する患者の眼圧上昇は一過性で,投与を中止すると眼圧は正常となるが,長期間ステロイドを使用した症例では,不可逆性の眼圧上昇をきたして緑内障性視神経障害を生ずることがあり,その結果として視力障害や視野障害をはじめとする視機能障害が発生する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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