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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻2号

2000年02月発行

文献概要

やさしい目で きびしい目で・2

『近視手術40年後の悲劇』

著者: 久保田伸枝1

所属機関: 1帝京大学

ページ範囲:P.229 - P.229

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 先頃,身体障害者手帳の視覚障害1級の診断書を書いた。63歳の男性で,21歳の頃,両眼に近視の手術を受けている。61歳までは,乱視の眼鏡は装用していたが,普通に見えていたとのことである。
 その後,角膜障害のため,この2年間で,視力は,両眼とも手動まで低下し,角膜移植も困難な状態であった。近視手術が,術後40年を経て,なおこのような合併症に怯えなければならないことは,当時は,想像だにしなかったことと思う。近視の手術は,術式こそ違え,本邦では過去の歴史から消極的な眼科医が多い反面,一方では,多数の症例に行われていることも事実である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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