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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻2号

2000年02月発行

文献概要

臨床報告

前嚢連続環状切開後にみられたdouble-ring sign

著者: 新城光宏1 森根百代1 桐山通隆2 酒井美也子2

所属機関: 1沖縄県立那覇病院眼科 2琉球大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.251 - P.254

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 過去7か月間の前嚢連続環状切開による白内障手術後に,いわゆるdouble-ring signが16眼に生じた。これによる術後成績には悪影響はなかった。すべて高齢者であり,平均年齢は74.9歳であった。これが生じる症例では前嚢に裂隙形成があり,高齢者では前嚢の不均質化があるとされている。Double-ring signは前嚢の分層剥離によって生じるとされ,水晶体嚢真性落屑の前段階であると考えられる。これが白内障手術後に生じる頻度が大きいことから,水晶体嚢真性落屑の保因者がかなり存在することが推定される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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