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臨床報告
涙道閉塞に対するヌンチャク型涙管シリコンチューブ挿入—(第2報)留置中および抜去時の合併症
著者: 寺西千尋1
所属機関: 1寺西眼科
ページ範囲:P.261 - P.264
文献購入ページに移動 ヌンチャク型シリコンチューブを挿入した涙道閉塞61例62側において,留置中および抜去時に発生した12例13側(21%)の合併症につき,まとめた。
最多はcheese wirlngの4例5側(8.1%)であったが,予後に影響はなかった。注意すべきは,抜去困難(3例3側,4.8%)と蜂窩織炎(1例1側,1.6%)であった。抜去困難は涙点切開で抜去できたが,涙小管閉塞で発生しやすい。涙嚢炎では,蜂窩織炎防止のため,涙嚢洗浄や抗菌薬などの前処置を十分に施すべきである。これらの合併症は本チューブを否定するものではないが異物であることと,涙道を非直視下に操作することを常に注意すべきであろう。
最多はcheese wirlngの4例5側(8.1%)であったが,予後に影響はなかった。注意すべきは,抜去困難(3例3側,4.8%)と蜂窩織炎(1例1側,1.6%)であった。抜去困難は涙点切開で抜去できたが,涙小管閉塞で発生しやすい。涙嚢炎では,蜂窩織炎防止のため,涙嚢洗浄や抗菌薬などの前処置を十分に施すべきである。これらの合併症は本チューブを否定するものではないが異物であることと,涙道を非直視下に操作することを常に注意すべきであろう。
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