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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻3号

2000年03月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(1) 原著

エキシマレーザー屈折矯正手術による角膜後面屈折力の変化

著者: 神谷和孝1 大鹿哲郎1 天野史郎1 宮田和典2 高橋哲也2 徳永忠俊2 吉田照宏3

所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室 2宮田眼科 3キヤノン販売株式会社

ページ範囲:P.317 - P.320

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(G−7AM−13) エキシマレーザー屈折矯正術(PRK)を施行した15例25眼を対象に,スリットスキャン型角膜形状解析装置(OrbscanTM,Orbtek)を使用して,角膜後面屈折力の経時的変化および関連因子について検討した。術前の後面屈折力は平均−6.56Dであり,術後1週で−7.02D,1か月で−7.00D,3か月で−7.05Dと,術前に比較して有意に減少した(p<0.001,paired t-test)。この変化量は,PRK効果量の約10%に相当した。また,残存角膜厚が小さいほど後面屈折変化量は大きかった(Pearson相関係数r=0.617,p<0.OO1)。エキシマレーザー屈折矯正術は後面の屈折力にも有意な影響を与え,その変化の定量的評価にはスリットスキャン型角膜形状解析装置が有用である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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