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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻3号

2000年03月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(1) 原著

前眼部形成異常を合併した先天緑内障に対する線維柱帯切開術

著者: 野崎実穂1 水野晋一1 尾関年則1 小椋祐一郎1 山口潔2 白井正一郎3

所属機関: 1名古屋市立大学医学部眼科学教室 2厚生連加茂病院眼科 3豊橋市民病院眼科

ページ範囲:P.331 - P.334

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(G−8PM−22) 前眼部形成異常を伴った先天緑内障に対して線維柱帯切開術を行った7例13眼について検討した。合併した前眼部形成異常は,強角膜症が全例にあり,後部胎生環が3例6眼,先天性ぶどう膜外反が2例3眼,Peters奇形が1例2眼,楔状虹彩異色が1例1眼であった。Peters奇形は,先天性ぶどう膜外反を伴った3例6眼では術後眼圧下降が不十分で追加手術を要し,他の4例7眼では1回の線維柱帯切開術で眼圧は下降した。Peters奇形や先天性ぶどう膜外反といった比較的重症の前眼部形成異常を伴った先天緑内障では,複数回の線維柱帯切開術を要したことから,合併する前眼部形成異常の程度によって本術式の有効性に差が生じたと考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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