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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻3号

2000年03月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(1) 原著

白内障術後眼に対するエキシマレーザー乱視矯正手術の臨床成績

著者: 小野恭子12 宮田和典1 大谷伸一郎1 徳永忠俊1 封馬一仁2 天野史郎2 大鹿哲郎2

所属機関: 1宮田眼科病院 2東京大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.353 - P.356

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(R1-8PM−21) 白内障術後の乱視20例25眼に対してVISX社STARエキシマレーザーシステムを用いた乱視矯正術(photoastigmatic refractive keratectomy:PARK)を行い,術後6か月の経過観察を行った。自覚円柱度数は術前平均3.64±1.23ジオプター(D)から術後6か月で1.08±0.64Dと減少し,戻りもなく安定していた。等価球面度数で平均2D弱の遠視化が生じた。裸眼視力は有意に改善し,矯正視力は術直後に一時的に低下したものの,速やかに回復した。目標度数の±1.0D以内に矯正できたのは術後6か月の時点で64%であった。強い上皮下混濁,遷延性上皮欠損などの重篤な合併症はなかった。PARKは白内障術後の乱視矯正術として安全かつ有効であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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