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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻3号

2000年03月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(1) 原著

眼中枢神経系悪性リンパ腫患者における硝子体中のインターロイキン10とインターロイキン6

著者: 政岡則夫1 松下久美子1 橋田正継1 林暢紹1

所属機関: 1高知医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.357 - P.360

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(R1-9AM−9) 眼中枢神経系悪性リンパ腫(以下,悪性リンパ腫)の診断における硝子体中インターロイキン(IL)10とIL-6の濃度比測定の有用性について検討した。悪性リンパ腫患者4例、ぶどう膜炎患者3例の硝子体中IL-10濃度を酵素結合免疫吸着剤測定法で,またIL-6濃度を化学発光酵素免疫測定法で測定した。ぶどう膜炎患者では全例IL-10濃度はIL-6濃度より高くなかったが,悪性リンパ腫患者は全例で高かった。のちに中枢神経系に進展した悪性リンパ腫患者2例は,頭蓋内病変を認めていない2例よりIL-10濃度が高値であった。硝子体中IL-10とIL-6の濃度比は悪性リンパ腫の診断に有用である可能性が示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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