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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻3号

2000年03月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(1) 原著

新しい変視表M-CHARTS®による変視症の定量化の試み

著者: 松本長太1 有村英子1 橋本茂樹1 高田園子1 奥山幸子1 下村嘉一1

所属機関: 1近畿大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.373 - P.377

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(R2-8AM−11) 筆者らは,変視症の定量化を目的とし新しい変視表M-CHARTS®を開発した。変視の自覚には,連続した直線による網膜面への刺激が必要である。直線を間隔の狭い点線から広い点線に変えると次第に変視は消失する。この現象を応用し,視角0.2゜から2.0゜まで間隔を変えた19種の点線からなる変視表を作成した。被検者に間隔の細かな点線から広い点線へ順に呈示し,変視が自覚されなくなった視角をもって変視量とした。変視症の症例では点線の間隔が広くなるにつれ自覚的な変視が軽減,消失した。変視の強い症例ほど点の間隔が広い点線まで変視を自覚した。M-CHARTS®は,簡便に変視を定量可能で,変視症を伴う黄斑疾患の経過観察に極めて有用である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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