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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻3号

2000年03月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(1) 原著

Wegener肉芽腫症による強膜穿孔に対し自己大腿筋膜移植術を行った1例

著者: 生杉謙吾1 前川悟1 福喜多光志1 宮村昌孝1 和田泉1 宇治幸隆1

所属機関: 1三重大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.381 - P.384

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(R2-9AM−10) 49歳男性が両眼の強膜炎と右眼角膜潰瘍で受診した。4年前に膝が腫脹し,Wegener肉芽腫症と診断され,ステロイド薬と免疫抑制薬の治療を受けていた。初診から22か月後に左眼の鼻側強膜に軟化と穿孔,硝子体脱出が生じた。強膜穿孔部に自己大腿筋膜をただちに移植した。右眼の強膜軟化部にも1か月後に同様の移植術を行った。以後11か月間,両眼とも移植片の接着は良好であり,新たな炎症は生じていない。Wegener肉芽腫症に続発した重症の壊死性強膜炎による強膜穿孔に,自己大腿筋膜移植術が有効であることを示す症例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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