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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻3号

2000年03月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(1) 原著

加齢黄斑変性に対する光凝固治療

著者: 廣石悟朗1 馬場恵子1 塩瀬聡美1 吉田綾子1 江島哲至1 本多薫1 本多貴一1 石橋達朗1 坂本真紀2

所属機関: 1九州大学医学部眼科学教室 2坂本眼科クリニック

ページ範囲:P.407 - P.412

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(P−2-99) 脈絡膜新生血管が中心窩外にある加齢黄斑変性への光凝固の効果を,1997年までの5年間の自検例66例66眼について検討した。波長595nmのレーザー光凝固後,6か月以上経過が追えたものとした。視力は,改善が14眼(21%),不変29眼(44%),悪化23眼(35%)であった。脈絡膜新生血管の大きさが1乳頭面積以内の症例で有意に良好な視力が得られ,網膜色素上皮剥離と網膜下増殖組織がある症例で視力の転帰が不良な傾向があった。中心窩と新生血管の距離が500μm以上の症例で視力改善率が良い傾向があった。視力低下の自覚から光凝固までの期間,治療後の期間,光凝固実施時の視力,年齢は,視力の転帰とは無関係であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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