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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻3号

2000年03月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(1) 原著

肝膿瘍を原発とした転移性眼内炎の1例

著者: 成田亜希子1 舩田雅之1 村田吉弘2 飴谷有紀子3 石野剛3 坂谷慶子3 井庭香織3 玉井嗣彦3

所属機関: 1公立八鹿病院眼科 2公立香住病院眼科 3鳥取大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.417 - P.421

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(P−2-1) 64歳男性に高熱が突発し,肝膿瘍と診断された。複数の抗生物質の投与を受けた。熱発から3日後に両眼飛蚊症と左眼視力障害が生じ,その3日後に受診した。矯正視力は,右0.6,左手動弁であり,右眼に虹彩炎,左眼に強い眼内炎の所見があった。転移性眼内炎と診断し,抗生物質の点眠結膜下注射,全身投与を行い,左眼に2度の硝子体切除術を行ったが,眼球癆に至った。肝膿瘍からKlebsiella pneumoniaeが同定された。肝膿瘍からの転移性眼内炎はグラム陰性菌によることが多く,早期診断と早期治療が必要なことを本例は示している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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