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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻3号

2000年03月発行

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(1)

原著

奈良県立医科大学における未熟児網膜症の検討

著者: 菅波絵理1 原徳子1 松浦豊明2 原嘉昭2 西信元嗣2

所属機関: 1平井病院眼科 2奈良県立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.427 - P.431

文献概要

(P−2-141) 1998年までの約14年間に眼底検査を行った低出生体重児852例での未熟児網膜症を検討した。出生体重は424gから2,492g,平均1,601gであり,在胎週数は24週から38週,平均31.8週であった。未熟児網膜症は852例中262例(30.8%)にあり,うち71例(83%)が治療を必要とした。治療を行ったのは138例中14例(10.1%)(1985〜87年),281例中28例(10.0%)(1988〜91年),266例中22例(8.3%)(1992〜95年),167例中7例(4.2%)(1996〜98年)であった。治療の結果は71例中69例(97%)で良好であった。1眼が瘢痕期2度強度,1眼が瘢痕期5度を残した0以上の結果は在胎週数,そして出生体重が少ないほど発症率が高く重症化する傾向にあり,29週以下の在胎週数と1,500g以下の出生体重のときに未熟児網膜症が急増することを示している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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