icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻3号

2000年03月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

特発性脈絡膜新生血管(中心性滲出性脈絡網膜症)の光干渉断層計所見

著者: 飯田知弘1 萩村徳一1 佐藤拓1 須藤勝也1 岸章治1

所属機関: 1群馬大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.445 - P.450

文献購入ページに移動
 特発性脈絡膜新生血管(中心性滲出性脈絡網膜症)18眼を,光干渉断層計(OCT)を使って検索した。全例が片眼性であり,男6例,女12例で,年齢は21〜48歳,平均34.8歳であった。脈絡膜新生血管膜(CNM)が網膜色素上皮層の内方に土塁状に進展している断層像が8眼で得られ,これはGass分類のtype 2に相当した。8眼中6眼では,CNMの退縮に伴って,その反射が色素上皮・脈絡毛細管板の高反射層と一体化した。他の10眼では,初回の検査時から色素上皮層と一体化している紡錘形の高反射があった。全18眼中3眼で,CNMの表面が色素上皮層に連続する高反射を呈した。全18眼中15眼に検眼鏡などで漿液性網膜剥離が観察され,OCTでは17眼に網膜浮腫,9眼に網膜剥離が同定された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら