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臨床報告
文献概要
足柄上医師会は,10年間にわたり神奈川県足柄上地区(人口11万人)の糖尿病患者を登録管理してきた。患者数は人口の2.1%,40歳以上人口の42%,糖尿病網膜症(以下,網膜症)の合併率は年平均10.7±0.4%であった。網膜症合併患者の年平均35.8%が安藤眼科医院を受診しており,病型(福田分類)は,A群73.3±4.3%,B群26.7±4.3%であった。1991年までの網膜症眼はそれ以降に比して低視力(0.4以下)が有意に多かった。1997年に視力0.4以下だった網膜症眼は243眼中75眼(30.9%)であり1うち48眼(64.0%)は黄斑病変による視力低下であった。243眼の網膜症(1997年)に対して,網膜光凝固術が180眼(74.1%)に,硝子体手術が9眼(3.7%)に行われていた。
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