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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻3号

2000年03月発行

文献概要

臨床報告

網膜血管腫に続発した黄斑部網膜上膜と牽引性網膜剥離が自然寛解した1例—光干渉断層計(OCT)所見

著者: 西野和明1 梅本亨1 齋藤三恵子1 齋藤一宇1 竹田宗泰2 奥芝詩子2

所属機関: 1回明堂眼科医院 2市立札幌病院眼科

ページ範囲:P.475 - P.478

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 67歳の男性が数か月間持続する左眼の変視症を主訴として来院した。矯正視力は0.3であった。左眼の眼底検査と光干渉断層計(OCT)にて,黄斑上膜に付着した硝子体の牽引による網膜剥離が黄斑部に確認された。耳側網膜の赤道部には孤立性の2乳頭径大の隆起した網膜血管腫がみられた。この網膜剥離による変視症を改善する目的で硝子体手術を予定していたが,初診日から40日後,矯正視力が0.7と向上したため再度眼底検査とOCT検査を行ったところ,後部硝子体剥離に伴い網膜皺襞,網膜血管の牽引は消失するとともに,黄斑部の網膜剥離も軽減し,また黄斑上膜の一部が硝子体に付着したまま剥離している所見が得られた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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