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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻4号

2000年04月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

前房蓄膿を伴うぶどう膜炎に関する検討

著者: 合田千穂1 小竹聡1 笹本洋一1 有賀俊英1

所属機関: 1北海道大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.553 - P.556

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(R1-9AM-11) 1991年から1998年に当科を受診した前房蓄膿を伴うぶどう膜炎患者94例115眼の,原疾患と臨床像につき検討した。ぶどう膜炎の原疾患はベーチェット病が最も多く(55例72眼),次いでHLA-B27関連ぶどう膜炎(15例17眼)であった。疾患ごとの出現頻度は,HLA-B27関連ぶどう膜炎が50%,真菌性眼内炎が38%,ベーチェット病が23%であった。同時に出現した眼所見では虹彩後癒着が59%と最も多く,次いで線維素の析出(30%)であった。治療は全例,ステロイド薬の点眼と散瞳薬が使用されていた。ベーチェット病など眼底病変を伴う疾患の他は視力予後は良好であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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