icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻4号

2000年04月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

視力予後が良好であった糖尿病黄斑浮腫の検討

著者: 西垣士郎1 恒川卓子1 玉置晋1 岩城正佳1

所属機関: 1愛知医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.569 - P.572

文献購入ページに移動
(R2-7PM-7) 過去2年間に硝子体手術を行った糖尿病黄斑浮腫55例78眼を検索した。男性32例46眼,女性23例32眼であり,年齢は32歳から79歳,平均57.4歳であった。全例に汎網膜光凝固が行われており,手術時に後部硝子体剥離はなかった。術後6か月以上の経過観察で29眼(37.2%)が0.7以上の視力であった。これら29眼は,最終視力が0.7未満の49眼よりも,術前の視力が有意に良好であり(p<0.001),硬性白斑もより軽度であった。良好な術後視力を得るためには,浮腫発生後に早期硝子体手術が必要であることが結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?