icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻4号

2000年04月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

虹彩毛様体切除を行った毛様体黒色細胞腫の1例

著者: 小堀朗1 田中朋子1 吉田和代1 光藤春佳1 幸道緑2 堀祐子3 小西二三男3

所属機関: 1福井赤十字病院眼科 2幸道眼科 3福井赤十字病院病理部

ページ範囲:P.633 - P.636

文献購入ページに移動
(P-1-74) 霰粒腫で加療中の72歳女性の左眼に,虹彩の隆起が発見された。矯正視力は右1.0,左0.02。CT検査で左眼の下方虹彩の後方に直径5mmの腫瘤があった。腫瘤部に隅角閉塞と併発白内障があった。経強膜的に虹彩毛様体切除術による腫瘍の全摘出を行った。組織学的に,腫瘍は毛様体黒色細胞腫であった。白内障手術と硝子体手術で視力は1.0に回復した。黒色細胞腫は色素性良性腫瘍であるが,毛様体に生じるものは拡大傾向があり,悪性黒色腫との鑑別が困難であることを示す例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?