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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻4号

2000年04月発行

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(2)

学会原著

白内障術後に眼内レンズ摘出に至った症例

著者: 鈴木幸彦1 桜庭知己1 柳橋さつき1 水谷英之1 松橋英昭1 中沢満1

所属機関: 1弘前大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.642 - P.647

文献概要

(P-1-101) 白内障手術後に何らかの理由により,眼内レンズを摘出せざるを得なかった症例を遡及的に検討した。対象は過去に超音波白内障乳化吸引術を受け,1995〜1998年の間に弘前大学医学部附属病院眼科において硝子体手術を受け,術中に眼内レンズを摘出された29例30眼である。摘出に至った原因は,糖尿病網膜症の悪化11眼(37%),眼内炎9眼(30%),網膜剥離6眼(20%),外傷2眼(7%),眼内レンズ偏位2眼(7%)であった。各疾患のうち術後に0.1以上の矯正視力が得られたのは,糖尿病網膜症4眼(36%),眼内炎7眼(78%),網膜剥離3眼(50%),外傷1眼(50%),眼内レンズ偏位2眼(100%)であり,糖尿病網膜症での成績が不良であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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