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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻4号

2000年04月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

眼底に巨大隆起性病変を認めた多発性骨髄腫の1例

著者: 東永子1 李俊哉1 大原國俊1

所属機関: 1日本医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.653 - P.656

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(P-1-116) 61歳の女性が,5日前からの左眼眼痛,充血,変視症で受診した。29年前に乳癌手術と輸血による慢性C型肝炎,2年前にlgA-λ型の多発性骨髄腫,21か月前から慢性腎不全を発症し,人工透析中であった。矯正視力は右0.6,左0.1。左眼の乳頭耳側に黄斑部を含む黄白色の隆起性病変があり,大きさは縦横ともに7乳頭径であった。さらにその耳側から下方に網膜剥離があった。プレドニゾロンの全身投与を行い,5日後に腫瘍の縮小と平坦化が得られた。このことから,乳癌の転移ではなく,骨髄腫の転移であると解釈された。受診から25日後に死亡したが,剖検は行われなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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