文献詳細
特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(2)
学会原著
文献概要
(P-2-10) 1983年から1998年の16年間に長崎大学医学部附属病院眼科において施行した眼球摘出術を検討した。眼球摘出した73眼における原因疾患の内訳は,外傷性眼球破裂22眼(30%),眼内悪性腫瘍22眼(30%),感染性全眼球炎14眼(19%),有痛性眼球癆13眼(18%),その他2眼(3%)であった。前後8年間で原因疾患の割合に変化はなかった。眼内悪性腫瘍以外では,眼球をなるべく保存する傾向がみられた。外傷性眼球破裂によるものは全員が男性だったが,他の原因では男女差はなかった。義眼台は約半数で埋没し,ハイドロキシアパタイト義眼台が主流になりつつある。
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