文献詳細
特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(2)
学会原著
文献概要
(P-2-64) 眼圧下降手術を必要としたボスナー・シュロスマン症候群3例を経験した。いずれも男性で,年齢は35歳,42歳,51歳であった。いずれも片眼発症で,罹病歴はそれぞれ15年,3年,6年である。薬物により十分な眼圧コントロールが得られず,2症例では緑内障特有の網膜神経線維層欠損を伴う視野障害が生じたために,マイトマイシンC併用の線維柱帯切除術を行った。全例で眼圧が正常域になり,発作の頻度は低下している。本症候群には難治例があり,濾過手術が必要なことを示す症候群である。
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