文献詳細
特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(2)
学会原著
文献概要
(P-2-127) 若年者に生じた網膜前膜を伴う網膜血管腫2例を経験した。症例1は28歳の男性,左眼の眼底に黄斑前膜を伴う網膜血管腫を認めた。左眼経毛様体扁平部硝子体切除,黄斑前膜剥離,眼内光凝固術を行った。症例2は23歳の男性,左眼の眼底に黄斑前膜を伴う網膜血管腫を認めた。左眼血管腫に対して4回の光凝固を行い,その後左眼水晶体乳化吸引,眼内レンズ挿入,経毛様体扁平部硝子体切除,黄斑前膜剥離を行った。2例とも血管腫は周辺部網膜に多発しており,球状で,大きさも0.5乳頭径以下,周囲には硬性白斑を認め,Leberの粟粒血管腫の形態であった。2例とも術後視力改善が得られ,再発もなく経過良好である。
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