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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻4号

2000年04月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

特発性脈絡膜新生血管に対する黄斑下手術の成績

著者: 秋山満1 門之園一明1 和田浩卓1 立原蘭1 西澤きよみ1 樋口亮太郎1 大野重昭2

所属機関: 1藤沢市民病院眼科 2横浜市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.689 - P.692

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(P-2-129) 新生血管膜が1乳頭径を超える特発性脈絡膜新生血管(idiOpathrc choroldal neovascularization:lCNV)に対し,1998年11月から1999年2月の間に新生血管膜摘出術を4例4眼に行った。発症年齢は平均37歳,全例女性であり,屈折誤差は+0.5から−3.5Dであった。術前矯正視力は全例0.1以下であり,脈絡膜新生血管膜の大きさは平均1.93乳頭径(1.62から2.24)であった。視力の改善が得られた症例は3例で,不変は1例であった。また術後の絶対暗点面積は,全例で術前と比較して縮小した。脈絡膜新生血管が大型で,術前の視力が悪いICNVに対しては,黄斑下手術が有効な治療法の1つになると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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