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文献概要
第53回日本臨床眼科学会専門別研究会1999.10.10東京
色覚異常
著者: 市川一夫1
所属機関: 1社会保険中京病院眼科
ページ範囲:P.702 - P.703
文献購入ページに移動 10月10日,東京国際フォーラムG407にて開催。世話人挨拶の後,本年のトピックスである遺伝子分析2題,先天赤緑異常保因者の遺伝子型についての田辺(名古屋第一赤十字病院)と先天色覚異常遺伝子の解析についての山出(滋賀医大)の発表があった。
田辺らは,家系から確認できる色覚異常の保因者30名の女子の末梢血からgenomic DNAを抽出し,いわゆる赤遺伝子と緑遺伝子のexon4,exon5を増幅し調べ報告した。その全例に赤遺伝子と緑遺伝了が検出され,24名は赤遺伝子と緑遺伝子のみを有し,5名は赤緑雑種遺伝子または緑赤雑種遺伝子を持っていた。第1色盲保因者1名は,赤遺伝子がなく,緑遺伝子と緑赤雑種遺伝子を有していた。保因者の遺伝子型は,いずれも正常男子にみられる遺伝子型であることから,家系上の異常者の遺伝子型の結果と矛盾する例はないものの,この解析方法では保因者の特定は困難と報告した。
田辺らは,家系から確認できる色覚異常の保因者30名の女子の末梢血からgenomic DNAを抽出し,いわゆる赤遺伝子と緑遺伝子のexon4,exon5を増幅し調べ報告した。その全例に赤遺伝子と緑遺伝了が検出され,24名は赤遺伝子と緑遺伝子のみを有し,5名は赤緑雑種遺伝子または緑赤雑種遺伝子を持っていた。第1色盲保因者1名は,赤遺伝子がなく,緑遺伝子と緑赤雑種遺伝子を有していた。保因者の遺伝子型は,いずれも正常男子にみられる遺伝子型であることから,家系上の異常者の遺伝子型の結果と矛盾する例はないものの,この解析方法では保因者の特定は困難と報告した。
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