文献詳細
文献概要
やさしい目で きびしい目で・4
『蘭の花を咲かせる』
著者: 本村幸子1
所属機関: 1筑波大学臨床医学系眼科
ページ範囲:P.707 - P.707
文献購入ページに移動鉢に咲く花は,十分に楽しんでから時機をみて切り,切り花として最後まで楽しめる。いつまでも株に花をつけておくと,株は弱り,次には花をつけないか,花数が少なくなる。春から鉢を屋外で管理するが,株が大きくなり過ぎたものは,鉢をひとまわり大きくするか,株分けをする。そのまま放置すると,次の花つきは極めて悪い。しかし,鉢替えは,分相応のものでなければならない。大き過ぎる鉢は,根を張ることに株の力が使われて,花芽を作る余力はなく,次の開花は望めない。植替え時には,すでに出始めている新芽も整理して適切な数にすると花付きも良く,豪華な花を楽しめる。晩秋までの屋外でうまく管理できたと思っても,全く花芽が出来ず,開花してくれないこともある。このような株も諦めずに3年待つと花を付けてくれることも知った。今年もほとんどすべての鉢で花芽が伸び始めている。花数についてはこれからの楽しみである。
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