icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻4号

2000年04月発行

臨床報告

糖尿病患者に対する白内障手術と眼内レンズ素材—左右眼の比較

著者: 内山昌明12 正田真悟2 江口秀一郎2 江口まゆみ2 江口甲一郎2

所属機関: 1日本大学医学部眼科学教室 2江口眼科病院

ページ範囲:P.725 - P.728

文献概要

 片眼にシリコーンレンズ,他眼にアクリルレンズを挿入された糖尿病患者33名66眼(以下,糖尿病群)と全身疾患を有さない患者45名90眼(以下,コントロール群)の白内障手術術後経過を観察した(観察期間は6か月)。前房フレア値は,糖尿病群の術後3か月,コントロール群の術後1日,1か月,3か月でシリコーンレンズがアクリルレンズに比べ有意に高値を示した。前房フレア比(シリコーン/アクリル)は,コントロール群の術後1日,1週,1か月,3か月で術前値に比べ有意に高値を示した。矯正視力,角膜内皮細胞密度減少率,Nd-YAGレーザー後嚢切開術頻度,糖尿病網膜症病期の推移は,レンズ素材間に有意差を認めなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら