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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻5号

2000年05月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(3) 原著

緑内障における網膜神経線維層厚と静的視野の関係

著者: 朝岡亮1 尾﨏雅博1 高田真智子1 立花和也1 臼井正彦2

所属機関: 1東京医科大学霞ヶ浦病院眼科 2東京医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.769 - P.774

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(D−7PM−5) 緑内障における網膜神経線維層(RNFL)厚と静的視野との相関性について検討した。対象は正常者6例6眼,高眼圧症患者7例7眼,緑内障患者46例72眼で,光干渉断層計(OCT)による視神経乳頭周囲のRNFL厚を測定し,ハンフリー視野計のプログラム24-2の結果との相関性を調べた。
 全象限のmean deviation(MD),mean sensitivity(MS)とRNFL厚との間には非線形的な関係が得られ(r=0.66〜0.68),MDが−5dB以上の視野とRNFL厚の相関性は−5dB未満の視野に比べ弱かった。上下半視野のMSとRNFL厚の関係においても前者の相関性が後者に比べ弱くなったが,早期緑内障視野では視野を細分割してRNFL厚との相関性を調べると,上耳側と下耳側で良好な相関性を示した。RNFL厚と静的視野との間には非線形的な関係がみられた。早期緑内障視野ではRNFL厚との相関性が弱いが,視野を細分割して相関性を調べることが有用であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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