文献詳細
文献概要
特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(3) 原著
緑内障における網膜神経線維層厚と静的視野の関係
著者: 朝岡亮1 尾﨏雅博1 高田真智子1 立花和也1 臼井正彦2
所属機関: 1東京医科大学霞ヶ浦病院眼科 2東京医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.769 - P.774
文献購入ページに移動全象限のmean deviation(MD),mean sensitivity(MS)とRNFL厚との間には非線形的な関係が得られ(r=0.66〜0.68),MDが−5dB以上の視野とRNFL厚の相関性は−5dB未満の視野に比べ弱かった。上下半視野のMSとRNFL厚の関係においても前者の相関性が後者に比べ弱くなったが,早期緑内障視野では視野を細分割してRNFL厚との相関性を調べると,上耳側と下耳側で良好な相関性を示した。RNFL厚と静的視野との間には非線形的な関係がみられた。早期緑内障視野ではRNFL厚との相関性が弱いが,視野を細分割して相関性を調べることが有用であった。
掲載誌情報