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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻5号

2000年05月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(3) 原著

ウノプロストン(レスキュラ®)点眼によって生じた眼瞼多毛症

著者: 仙波晶子1 豊永美江1 西岡木綿子1 大島裕司2 久保田敏昭3

所属機関: 1九州中央病院眼科 2九州大学医学部眼科学教室 3国立長崎中央病院眼科

ページ範囲:P.775 - P.778

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(D−7PM−13) 緑内障治療薬としてイソプロピルウノプロストン点眼による多毛症の発症率を知るために,ウノプロストン点眼を行っている82症例157眼を対象に外眼部の観察を行った。19症例32眼(20%)に多毛症を認めた。多毛症が出現したのは,男性40症例74眼のうち6症例9眼(12%),女性42症例83眼のうち13症例23眼(28%)で,男性よりも女性に有意に多くみられた。40〜80歳台の各年齢層間にその発生頻度に差はなく,多毛症発現の割合は各年齢ともに20%前後であった。また,多毛症の割合は,イソプロピルウノプロストン単剤投与では全65眼中15眼(23%),多剤投与では全92眼中17眼(19%)であり,単剤投与での発現頻度が高い傾向にあった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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