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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻5号

2000年05月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(3) 原著

前眼部ICGを用いた房水流出経路の観察

著者: 須田雄三1 吉田紳一郎1 松島博之1 藤原慎太郎1 松井英一郎1 菊池通晴1 小原喜隆1

所属機関: 1獨協医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.779 - P.782

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(D−7PM−15) 白色家兎4頭4眼に線維柱帯切除術を行った後,前房にインドシアニングリーン(ICG)を注入し,走査型レーザー検眼鏡(SLO)で外眼部のICG造影を行った。穿孔性線維柱帯切除術では,濾過胞内にICGの貯留があったが,穿孔部周辺の上強膜静脈の造影はなかった。非穿孔性線維柱帯切除術では,強膜弁のある12時側に上強膜静脈の造影があった。この方法で房水流出路の観察が可能であった。濾過手術後早期の房水流出路は,濾過胞内圧,上強膜静脈圧,前房内圧の相互関係で決定されると推定された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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