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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻5号

2000年05月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(3) 原著

マイトマイシンC併用線維柱帯切除術における術後眼圧定量化の指標

著者: 忍田太紀1 山崎芳夫1

所属機関: 1日本大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.785 - P.788

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(D−8AM−9) 初回手術としてマイトマイシンC (MMC)併用線維柱帯切除術を施行した原発開放隅角緑内障50例61眼を対象に術後眼圧調整率,術後早期眼圧と長期予後の関係,眼圧長期予後に影響する因子について検討した。目標眼圧15mmHgとした場合,術後72か月の眼圧調整率は無治療で60.0%であった。術後1週間の平均眼圧15mmHg未満の群では15mmHg以上の群より有意に長期予後が良好であった。Cox比例hazard modelを用いた解析から無治療目標眼圧を15mmHg未満としたとき,眼圧長期予後に影響する因子としてMMC塗布時間が選択された。MMC併用線維柱帯切除術では術中の十分なMMC塗布と術後早期の眼圧を15mmHg未満にコントロールすることが重要と思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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