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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻5号

2000年05月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(3) 原著

円錐角膜に対する深層角膜移植術の成績

著者: 谷本誠治1 長谷部治之1 増本真紀子1 廣田篤2 今田昌輝3 正化圭介4

所属機関: 1県立広島病院眼科 2廣田眼科 3公立みつぎ総合病院眼科 4広島大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.789 - P.793

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(D−8PM−10) 円錐角膜7例7眼に対して,角膜厚の3/4を置換する深層角膜移植術を7年余の期間に行った。年齢は平均25歳,観察期間は平均25.7か月であった。術中合併症として,デスメ膜穿孔が3眼,層間出血が1眼にあり,術後合併症として,一過性の二重前房が1眼,拒絶反応が2眼にあった。矯正視力は術前が平均0.10,術後が平均0.84であった。術後の角膜内皮細胞数は,1,750〜3,000個/mm2であった。若年者での円錐角膜に対して,深層角膜移植術は拒絶反応が少なく,長期にわたって角膜内皮が安定することから,有用な方法であると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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