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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻5号

2000年05月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(3) 原著

重症筋無力症に対する胸腺摘出術の効果

著者: 中村泰介1 河野玲華1 山根貴司1 松尾俊彦1 大月洋1 安藤陽夫2

所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室 2岡山大学医学部第2外科学教室

ページ範囲:P.795 - P.798

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(G−7PM−4) 胸腺腫がなくステロイド薬に抵抗する眼筋型重症筋無力症4例に胸腔鏡下拡大胸腺摘出術を行った。年齢は54歳から69歳,平均62歳であった。重症筋無力症の手術までの持続期間は4か月から288か月であった。術後57か月まで経過を追跡した。全身症状は2例で治癒,2例で改善した。眼症状では,全例で眼瞼下垂が消失し,眼球偏位が改善した。複視は2例で残存し,うち1例は長期罹患例であった。以上の成績から,薬物に抵抗する眼筋型重症筋無力症に対して早期の胸腺摘出術が有効でありうることが結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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