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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻5号

2000年05月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(3) 原著

Alport症候群の眼内レンズ挿入術術後の期経過および前嚢の組織学的検討

著者: 後藤真里1 大久保真司1 石坂伸人1 安藤佳奈子1 山下陽子1 柳田隆1 武田久2 小田恵夫3

所属機関: 1国立金沢病院眼科 2根上総合病院眼科 3金沢大学医学部第1病理学教室

ページ範囲:P.799 - P.802

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(G−7PM−9) Alport症候群の前円錐水晶体および前極白内障に対して白内障手術を行い,術後経過を長期観察し,また採取した前嚢を電顕にて検討した。症例は54歳男性で,1992年9月に左眼,1999年2月に右眼の前円錐水晶体および前極白内障に対してPEA+IOLを行った。電顕では前嚢全体が菲薄化し,亀裂様の電子密度の低い領域がみられ,前円錐水晶体は前嚢の脆弱性が原因であると考えられた。左眼のIOLは術後6年以上経過した現在でも嚢内に良好に固定されており,本症候群におけるIOL嚢内固定は問題ないと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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