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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻5号

2000年05月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(3) 原著

抗リン脂質抗体症候群に伴う球後視神経炎の1例

著者: 吉田紀子1 栗本康夫2 吉村長久2

所属機関: 1北信総合病院眼科 2信州大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.807 - P.811

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(G−8PM−3) 31歳女性の右眼に視力低下が5日前に突発した。4年前に抗リン脂質抗体症候群と診断されている。右眼視力は手動弁で,中心暗点があった。CTとMRI検査で右視神経の腫脹があり,蛍光眼底造影で造影遅延などの異常がなく,球後視神経炎と診断した。ステロイドパルス療法開始5日後に,視力は1.2に回復した。血液の抗核抗体が陽性であり,ステロイド薬が奏効したことから,自己免疫性の球後視神経炎であると推定した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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