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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻5号

2000年05月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(3) 原著

翼状片術後のトラニラスト点眼とアルキル化剤による再発予防の有効性の検討

著者: 笹木昇1 安木一雄2 福島正大2

所属機関: 1津山中央病院眼科 2福島眼科医院

ページ範囲:P.817 - P.818

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(R1-7PM−11) 翼状片術後の138症例167眼に対するトラニラスト点眼後の再発を検討した。術後全員に抗生物質・消炎鎮痛薬を1週間内服投与し,抗生物質・ステロイド薬点眼を1か月投与した。62症例76眼はアルキル化剤を追加点眼し(1群),25症例30眼はトラニラストを追加点眼し(2群),51症例61眼(再手術5眼)はアルキル化剤・トラニラストを追加点眼した(3群)。1群は5症例5眼に再発(再発率7%),2群は7症例12眼に再発(再発率40%),3群は2症例2眼に再発(再発率3%)を認めた。トラニラストは単独投与では再発予防効果がアルキル化剤に比べて弱いが,アルキル化剤と併用することで.より再発予防効果が得られることを確認した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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