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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻5号

2000年05月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(3) 原著

内境界膜下血腫の除去

著者: 小原智子1 原田隆文1 木戸啓文2 橋本貴夫3

所属機関: 1焼津こがわ眼科 2京都大学大学院医学研究科視覚病態学教室 3

ページ範囲:P.849 - P.854

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(V−23) 黄斑部を大きく占拠する内境界膜下血腫10例に内境界膜下血腫除去手術を施行した。手術は,硝子体切除を行ったのち,血腫上の内境界膜を剥離して血腫を吸引,除去した。10例中2例で黄斑部に円孔を認め,SF6ガスタンポナーデを施行した。また,2例で除去した膜を電顕で観察し,内境界膜であることを確認した。血腫の原因は9例が網膜細動脈瘤,1例は不明であったが,全例で合併症もなく視力の改善がみられた。内境界膜下血腫は自然吸収傾向もみられるが,症例によっては内境界膜下血腫除去手術が有効であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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