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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻5号

2000年05月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(3) 原著

水晶体嚢拡張リングの固定作用

著者: 森茂1

所属機関: 1森眼科医院

ページ範囲:P.875 - P.878

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(V−7) 水晶体嚢拡張リングを豚眼に挿入して,水晶体嚢赤道部を内視鏡と直視下で観察した。12.3mmのリングは毛様体襞部に接触し,13.0mmのものは毛様体突起部先端に接触し,14.5mmのものは毛様外溝側に位置していた。内視鏡で見た人眼では,12.3mmでは毛様体襞部に接触し,13.0mmでは毛様体溝側に位置していた。以上から,リングが毛様体に接していれば虹彩面に平行方向に固定されるので水晶体破砕吸引手術が安全に行えること,リングが毛様体溝側にあれば矢状面方向に固定されるので眼内レンズが落下する危険が少なくなると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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