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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻5号

2000年05月発行

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(3)

原著

隅角後退によって引き起こされた眼圧コントロール不良であった1例

著者: 前谷悟1 二井宏紀1 三嶋弘2 岸浩子3

所属機関: 1北九州総合病院眼科 2広島大学医学部眼科学教室 3広島三菱病院眼科

ページ範囲:P.887 - P.890

文献概要

(P−1-35) 56歳男性が左眼の霧視と視野狭窄で受診した。7年前に左前眉部に鈍的外傷を受けた既往がある。2年前に左眼の高眼圧が発見された。緑内障として点眼治療を受けていたが,眼圧は下降しなかった。当科初診時の眼圧は右16mmHg,左25mmHgであった。左眼に上方から耳側に及ぶ150°の隅角後退があった。左眼に耳側下方に及ぶ視野欠損があった。レーザー隅角形成術は効果なく,線維柱帯切除術を行い,眼圧のコントロールが得られた。隅角後退のある緑内障には早期の濾過手術が望ましいことを示す症例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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