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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻5号

2000年05月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(3) 原著

緑内障におけるfrequency doubling technologyの特性

著者: 尾﨏雅博1 堀越紀子1 後藤比奈子1 田村陽子1 岡野正1

所属機関: 1東京医科大学霞ヶ浦病院眼科

ページ範囲:P.891 - P.895

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(P−1-37) Frequency doubling technology (FDT)はfrequency doubling illusionを応用した新しい視野計である。今回,緑内障における光覚閾値検査とFDTの結果の相関性について検討した。対象は正常者23例23眼,緑内障患者68例68眼で,全症例に対してハンフリー視野計(HFA)の24-2プログラムとFDTのC−20プログラムを施行した。平均測定時間はHFAが669秒,FDTが277秒であった。Mean deviation, pattern standard deviationの比較では有意な相関性を認め(r=0.79,0.86),各測定点での網膜感度の相関性は中心部より周辺部でよくなった。また,緑内障におけるFDTの異常検出率は97.1%,特異性は95.7%であった。FDTの結果では光覚閾値検査との相関性が得られたが,臨床におけるFDTの位置づけについてさらに検討する必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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