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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻5号

2000年05月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(3) 原著

眼内レンズ交換手術例の検討

著者: 新村美代子1 武田憲夫1 古山文子1 朴栄華1

所属機関: 1国立千葉病院眼科

ページ範囲:P.897 - P.900

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(P−1-61) 最近3年間に眼内レンズ交換手術を施行した6例6眼について検討した。初回手術後再手術までの期間は5日から4年,平均307日であった。原因は,眼軸長の測定誤差,角膜曲率半径の測定誤差,眼内レンズの用意のミス,眼内レンズ光学部の傷患者の裸眼での遠見視力への不満,患者の裸眼での近見視力への不満がそれぞれ1例ずつであった。眼内レンズ挿入術中に後嚢破損のあった2例では,眼内レンズ交換時に硝子体脱出があり,前部硝子体切除術を必要とした。手術は再手術までの期間が短いほど容易であった。眼内レンズ交換を回避するためには,眼軸長,角膜曲率半径計測の精度を高めるとともに,患者の術後裸眼視力の希望を初回手術前によく聞くことが重要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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