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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻5号

2000年05月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(3) 原著

網膜中心静脈閉塞症の黄斑浮腫に対する硝子体手術の手術成績

著者: 大音壮太郎1 高木均1 王英泰1 野中淳之1 西脇弘一1 本田孔士1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科視覚病態学教室

ページ範囲:P.905 - P.908

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(P−1-99) 網膜中心静脈閉塞症に黄斑浮腫が生じ,視力が0.1以下の11眼に対して硝子体手術を行った。黄斑浮腫は7眼で6か月以内に消失した。視力は6眼で改善した。網膜中心静脈閉塞症が発症してから6か月以内に手術を行った7眼では5眼で視力が改善し,7か月以降の4眼では1眼で視力が改善した。この差は有意であった(p<0.05)。視力低下が強い黄斑浮腫を伴う網膜中心静脈閉塞症では,早期の硝子体手術によって浮腫の改善と視力の向上が得られることを示す症例群である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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