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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻5号

2000年05月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(3) 原著

過去16年間における眼窩腫瘍94例の検討

著者: 荻野晴義1 吉原睦1 斉藤紀子1 加島陽二1 石川弘1

所属機関: 1日本大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.923 - P.928

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(P−2-5) 1983年1月から1998年12月までの16年間に日本大学医学部附属板橋病院眼科を初診し,病理診断の確定した眼窩腫瘍94例について,病理組織的および臨床症状について検討した。最近10年間の初診患者に占める割合は年平均で0.093%であった。原発性34例1転移性11例,続発性49例であった。病理組織型では副鼻腔嚢胞が最も多く,次いで副鼻腔癌腫であった。臨床症状は眼球突出が70例と一番多く,次いで眼球運動障害の41例であった。悪性腫瘍では,19例中8例に2方向以上の眼球運動制限と視力低下をきたしている症例がみられ,このような症例では慎重な対処を要すると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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