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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻5号

2000年05月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(3) 原著

光干渉断層計と網膜厚解析装置の比較

著者: 山口由美子1 大谷倫裕1 岸章治1

所属機関: 1群馬大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.941 - P.945

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(P−1-134) 黄斑病変を光干渉断層計(OCT)と網膜厚解析装置(RTA)で測定し,中心窩網膜厚(網膜表面から色素上皮までの距離)および網膜断層像を比較した。対象は黄斑病変がある37眼である。網膜内の混濁のため,RTAで中心窩網膜厚が測定できなかった症例は除外した。漿液性網膜剥離はOCTでは11眼が,RTAでは5眼(45%)が観察できた。嚢胞様変化は,OCTでは7眼が,RTAでは6眼(86%)が観察された。37眼中29眼(78%)は,中心窩網膜厚の測定値の差が50μm未満であった。測定値の差が50μm以上あった8眼は全例に漿液性網膜剥離があった。漿液性網膜剥離があると,RTAは神経網膜厚を測定していると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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