icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻5号

2000年05月発行

文献概要

臨床報告

強膜穿孔および視神経萎縮のみられたParry-Romberg症候群の1例

著者: 川崎良1 山口克宏1 山下英俊1 嘉山孝正2

所属機関: 1山形大学医学部眼科学教室 2山形大学医学部脳神経外科学教室

ページ範囲:P.985 - P.989

文献購入ページに移動
 33歳男性が,左眼の視力低下と眼球陥凹で受診した。10歳の頃から前額,眼窩,頬部を含む左側の顔面萎縮があった。視力は右1.5,左光覚弁,眼圧は右12mmHg,左2mmHgであった。左側の眼球陥凹,眼瞼萎縮,眼瞼内反,睫毛脱落,散瞳,眼球運動障害,強膜穿孔によると推定される結膜濾過胞があり,眼底には視神経萎縮と乳頭周囲から下方に広がる網脈絡膜萎縮があった。本例は,半側顔面萎縮を中軸病変とするParry-Romberg症候群に視神経萎縮と強膜穿孔が併発したと解釈される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?