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特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(4) 原著
眼内レンズ挿入眼の徹照像所見と後発白内障の定量限界
著者: 中泉裕子1 坂本保夫1
所属機関: 1金沢医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.1044 - P.1048
文献購入ページに移動(R1-7AM−6) 目的:後嚢混濁の定量的評価法について,徹照像所見の検討上で計測結果に支障をきたす因子を具体的に示した。
方法:徹照像の撮影には前眼部画像解析システム(EAS−1000,NIDEK)を用い,水晶体前嚢切除縁と後嚢部にフォーカスして撮影した。画像解析は一般的な二値化処理と画質のエンハンスを目的としたハイパスフィルター処理を行った。
結果:原画像の二値化処理のみでは,後嚢混濁による陰影か,それ以外の眼所見なのかを判別することは困難であった。フオーカスのわずかなずれで混濁陰影の様相が大きく変わった。
結論:徹照像は,後嚢混濁の定量的評価にあたって細隙灯顕微鏡検査所見を十分把握し,可能な限り混濁所見以外の陰影を取り除いた後に,二値化処理計測をすることが望ましい。
方法:徹照像の撮影には前眼部画像解析システム(EAS−1000,NIDEK)を用い,水晶体前嚢切除縁と後嚢部にフォーカスして撮影した。画像解析は一般的な二値化処理と画質のエンハンスを目的としたハイパスフィルター処理を行った。
結果:原画像の二値化処理のみでは,後嚢混濁による陰影か,それ以外の眼所見なのかを判別することは困難であった。フオーカスのわずかなずれで混濁陰影の様相が大きく変わった。
結論:徹照像は,後嚢混濁の定量的評価にあたって細隙灯顕微鏡検査所見を十分把握し,可能な限り混濁所見以外の陰影を取り除いた後に,二値化処理計測をすることが望ましい。
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